ドバイのタクシーHow to

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煌びやかな高層ビル群と、世界有数のショッピングモールが織りなす、洗練された都市ドバイ。その観光を快適にする移動手段の一つがタクシーです。この記事では、ドバイでのタクシー利用をスムーズにするための、乗り方、注意点、料金システム、そして便利な配車アプリの活用法まで、詳しく解説します。

1. ドバイのタクシーの種類

ドバイのタクシーは、観光客にとって便利な移動手段の一つです。主にRTA(道路交通局)が運営するタクシーと、少数の民間タクシーが存在します。安心して利用できるのは、メーター制を採用しているRTAタクシーです。

RTAタクシーの特徴

RTAタクシーは、車体はクリーム色で統一されており、遠くからでも見分けやすいのが特徴です。

屋根の色は、赤、オレンジ、青、緑、黄色など複数あり、カラフルな屋根がドバイの街並みに彩りを添えています。

屋根には大きく「TAXI」と表示されているため、タクシー乗り場だけでなく、街中でも容易に見つけることができます。

料金システム

これらのタクシーは全てメーター制で運行されており、乗車距離に応じて料金が加算される仕組みとなっています。そのため、不当な料金を請求される心配がなく、安心して利用することができます。

初乗り料金は5AED(約200円)からとなっており、その後、走行距離に応じて料金が加算されます。

また、市内を走る高速道路(シェイク・ザイード・ロードなど)を利用する場合は、通行料(SALIK料金)4AEDが加算されることを覚えておきましょう。料金はメーターに明確に表示されるため、降車時に確認するようにしましょう。

民間タクシーについて

民間タクシーも存在しますが、RTAタクシーと比べて数が少なく、メーター制ではない場合もあるため、利用はあまりおすすめできません。特に旅行者の場合は、安心して利用できるRTAタクシーを選ぶのが賢明です。

ドバイのタクシーを利用する際は、クリーム色の車体にカラフルな屋根が目印のRTAタクシーを選ぶように心がけましょう。

2. タクシーの乗り場と拾い方

ドバイでタクシーを利用する際、乗り場と拾い方を知っておくとスムーズに移動できます。ドバイでは、ホテル、ショッピングモール、空港といった主要な場所にタクシー乗り場が設けられています。

これらの乗り場では、係員がタクシーを整理している場合もあり、比較的容易にタクシーに乗車できます。特に、大きなホテルや人気のショッピングモールでは、常にタクシーが待機しているので便利です。

流しのタクシーの拾い方

また、流しのタクシーを拾うことも可能です。流しのタクシーを拾う場合は、道路脇の安全な場所に立ち、手を挙げて合図を送ります。

日本のタクシーと同様に、空車であれば運転手が気づいて停車してくれます。ただし、注意が必要な点もあります。

混雑時の注意点

ラッシュ時や交通量の多い時間帯、特に夕方などはタクシーが捕まりにくいことがあります。また、道路の混雑状況によっては、タクシーが停車しにくい場所もあります。

そのような場合は、タクシー乗り場まで移動するか、後述する配車アプリの利用を検討する方が賢明です。

主要道路以外での注意

さらに、主要道路以外ではタクシーが巡回している頻度が低い場合もあります。

そのような場所では、タクシーを拾うのに時間がかかる可能性があるため、事前にタクシー乗り場の場所を確認しておくか、配車アプリを利用することをおすすめします。

安全な場所で、周囲の交通状況に注意しながらタクシーを拾うように心がけましょう。

3. タクシーの料金システム

ドバイのタクシー料金システムは、メーター制を採用しており、明瞭で分かりやすいのが特徴です。基本的には、乗車した時点からメーターが作動し、走行距離に応じて料金が加算されていく仕組みとなっています。

初乗り料金

初乗り料金は時間帯によって異なり、日中(時間帯の詳細な区分は情報源によって異なりますが、概ね朝から夜まで)は5AED(約200円)程度からとなっています。

夜間は若干高くなる場合があるようです。この初乗り料金は、タクシーに乗車した時点で発生する料金で、走行距離に関わらず最初に加算されます。

走行距離料金

その後は、走行距離に応じて料金が加算されていきます。1kmあたりの料金は情報源によって若干の差がありますが、おおよその目安として把握しておくと良いでしょう。

有料道路料金(SALIK料金)

また、ドバイ市内を南北に貫く主要な高速道路であるシェイク・ザイード・ロードなど、有料道路を利用する場合は、通行料(SALIK料金)として4AEDが加算されます。

この料金は、高速道路を通行するたびに加算されるため、目的地までのルートによって加算回数が変わります。

料金確認と支払い

料金はメーターに明確に表示されるため、降車時にメーターの表示を確認し、料金を支払うようにしましょう。万が一、メーターの表示に疑問がある場合は、運転手に確認することをおすすめします。

レシートを希望する場合は、運転手に申し出ることで発行してもらえます。

料金の構成

このように、ドバイのタクシー料金システムはメーター制に基づいているため、安心して利用することができます。初乗り料金、走行距離料金、有料道路料金(SALIK)の3つの要素で料金が構成されていることを覚えておきましょう。

4. タクシーでの支払い方法

ドバイのタクシーにおける支払い方法は、主に現金(AED)とクレジットカードの2種類があります。基本的には、UAEの通貨であるディルハム(AED)での支払いが一般的です。

そのため、ドバイに到着したら、空港などで両替をしておくことをお勧めします。

クレジットカードの利用

近年、多くのタクシーでクレジットカードの利用が可能になってきていますが、すべてのタクシーで利用できるわけではありません。

特に、流しのタクシーを拾った場合や、比較的小規模なタクシー会社の場合は、クレジットカードが使えないことがあります。そのため、乗車する前に運転手にクレジットカードが使えるかどうかを確認することをお勧めします。

「クレジットカードは使えますか?(Can I pay by credit card?)」と尋ねるか、クレジットカードのマークを見せることで確認できます。

配車アプリでの支払い

配車アプリを利用する場合は、事前にアプリにクレジットカード情報を登録しておけば、降車時に自動的に決済されるため、現金のやり取りが不要で非常に便利です。

現金払いの注意点

現金で支払う場合は、細かいお金を用意しておくとスムーズです。高額紙幣しかない場合は、運転手がお釣りを持っていないこともありますので注意が必要です。レシートが必要な場合は、運転手に申し出ることで発行してもらえます。

5. 知っておきたい注意点

ドバイでタクシーを利用する際には、いくつかの注意点を把握しておくことで、より安心して快適な移動が可能になります。以下に、特に重要な注意点をまとめました。

白タクに注意

まず、白タクには十分に注意してください。まれに、メーターを搭載していない、いわゆる「白タク」と呼ばれる違法タクシーが存在します。

これらのタクシーは、料金を不当に高く請求したり、トラブルに巻き込まれる可能性もあるため、絶対に利用しないようにしましょう。

正規のタクシーは、クリーム色の車体にカラフルな屋根が特徴で、屋根には「TAXI」と大きく表示されています。

料金交渉は不要

次に、ドバイのタクシーはメーター制を採用しているため、料金交渉は一切不要です。メーターに表示された金額を支払えば問題ありません。

もし運転手から不当な料金を請求された場合は、RTA(道路交通局)に連絡するなどの対応を取りましょう。

目的地の伝え方

目的地を伝える際は、できる限り明確に伝えるように心がけてください。地元の言葉であるアラビア語の発音が難しい場合もあるため、ホテルの名前を書いたメモや地図、スマートフォンの地図アプリなどを見せるのが効果的です。

ランドマークとなる建物や有名な場所と合わせて伝えることで、より正確に目的地を伝えることができます。

レシートの確認

念のため、降車時にはレシートをもらうようにしましょう。レシートには、乗車日時、乗車区間、料金などが記載されており、万が一料金に関してトラブルが発生した場合の証拠となります。

また、忘れ物をした場合の問い合わせにも役立ちます。

チップについて

ドバイでは、チップの習慣は基本的にありません。メーターに表示された料金を支払えば問題ありません。

ただし、運転手が荷物の積み下ろしを手伝ってくれたり、道案内をしてくれたりするなど、特別なサービスを受けた場合には、感謝の気持ちとして少額のチップ(数AED程度)を渡しても良いでしょう。

これはあくまで感謝の気持ちを表すものであり、必須ではありません。

これらの注意点を意識することで、ドバイでのタクシー利用がよりスムーズで安全なものになるでしょう。

6.配車アプリの活用

ドバイでは、配車アプリ(UberやCareemなど)も普及しています。アプリを利用すれば、現在地から目的地までの料金が事前に確認でき、クレジットカード決済も可能なため、便利です。

言葉に不安がある場合や、スムーズにタクシーを利用したい場合には、配車アプリの利用をおすすめします。

まとめ

ドバイのタクシーは、比較的安全で便利な移動手段です。この記事で紹介した乗り方や注意点を参考に、ドバイ観光を快適に楽しんでください。配車アプリも上手に活用すれば、よりスムーズに移動できるでしょう。

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